芭蕉の旅「奥の細道」No19・立石寺

立石寺

旅はいよいよ山形へ入ります。そこには立石寺という山寺があります。慈覚大師が開かれたとされている、特別に清閑な地です。

多いに一見にする価値があると人に勧められて尾花沢から、わざわざ南へ下り、その間およそ七里。日はまだ暮れていません。麓の宿坊に泊まることにして、山上のお堂に登ることにしました。

岩には更に険しい巌を重ねて山と連なり、松は古く大木となり、土石は長く老いて苔に覆われています。山上の十二院は扉を閉ざし、物音ひとつしません。崖をめぐり岩場を這って仏閣を参拝すると、素晴らしい景色はひっそりともの淋しく心がただただ清められてゆくのみと感じるとあります。

そしてここで、一句芭蕉は詠んでいます。