芭蕉の旅「奥の細道」No30・大垣

 

大垣

露通もこの港にまで、出迎えに来て、美濃の国まで御伴してゆくことになりました。

小さな馬に乗り旅の助けとしながら大垣のいなかへと入れば、曾良も伊勢よりやって来ていて、ここで合うことが出来ました。

越人(えつじん)も馬を走らせて来ています。如行(じょこう)の家へたどり着いて、皆が集まることになります。

前川子(ぜんぜんし)、荊口父子(けいこうふし)、その他に親しき人々は、日夜心配して、まるで生きかえる者に合うかのようであったといいます。

長くて厳しい今度の旅を終えたことを、悦び且つ労わりました。

旅の辛さもまだ冷めやらぬうちに、9月6日にもなれば、早くも伊勢の遷宮を拝みたいと思い、芭蕉は、又、舟に乗り旅立つのでした。

そして、ここに最後の一句を詠んで「奥の細道」を書き終えています。