五月の句

● 五月の芭蕉の句を探してみました。結構ありますね。

五月雨に御物遠や月の顔
五月雨も瀬ぶみ尋ぬ見馴河
五月雨に鳰の浮巣を見に行む
五月雨や桶の輪切る夜の声
髪はえて容顔蒼し五月雨
海ははれてひえふりのこす五月哉
日の道や葵傾くさ月あめ
笈も太刀も五月にかざれ紙幟
笠島はいづこさ月のぬかり道
五月雨の降りのこしてや光堂
五月の雨岩ひばの緑いつ迄ぞ
目にかゝる時やことさら五月富士
五月雨は滝降うづむみかさ哉
さみだれや蚕煩ふ桑の畑
さみだれの空吹おとせ大井川
五月雨をあつめて早し最上川

ざっと拾い集めてみても十句以上ありました。勿論、有名な「奥の細道」最上川の句もありますね。やはり五月は初夏の自然の美しさと、長雨の風情とが相まって、芭蕉の句ごころを掻き立てるものがあるのでしょうか。
今でも、五月の頃は緑の美しい風薫る過ごしやすい季節です。
(2017・5・9)

以前、五月というキーワードで芭蕉の詠んだ句を探してみましたが、案外奥の細道の句が抜けていましたので、新たに一覧に付け加えました。

笠島はいづこさ月のぬかり道
五月雨の降りのこしてや光堂

この2句を加えました。奥の細道では意外と面白い抄の有名な句に五月が多いのですね。今年も改めてビックリ!(2020・5・3)