芭蕉が詠んだ朝顔

芭蕉の詠んだ朝顔

朝顔に我は食(めし)くふおとこ哉
三ヶ月や朝顔の夕べつぼむらん
蕣(あさがお)は下手(へた)のかくさへ哀(あはれ)也
朝顔は酒盛しらぬさかりかな
蕣や昼は錠おろす門の垣
蕣や是も又我が友ならず

芭蕉は、朝顔の花を哀れで美しいと捉えているようです。
加賀千代女の「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」という名句が浮かびますが、女性の朝の水仕事の句との対比が面白いですね。

朝のご飯の前に早々と咲く朝顔にいとおしさを感じます。

そして、50歳を超えてからの最後の句は、芭蕉の自然を愛でる思いがいつもなら救ってくれるのだが、この時ばかりは「閉関の比(へいかんのころ)」と前書きに記されてあるように、美しく咲く朝顔でさえも友とはなってくれないといいう表現で、「桃印」(芭蕉の甥と伝えられる)を病気で失ったため落ち込んいた気持ちを上手く詠まれていますね。

(2017/8/25)