秋刀魚の季節?

秋になると秋刀魚が食べたくなりますね。

今年は海流の影響で秋刀魚が大漁のようです。昨年はあまり取れなかったので今年は嬉しいニュースですね。

ところで秋刀魚と言えば目黒の秋刀魚の落語が有名ですが、意外に新しい句材なんですよ。

これはあまり知られていないかも知れません。例えば芭蕉に秋刀魚の句は無いんですね。

それから子規にも見当たりません。

皆さんが良くご存知の有名な秋の句「秋深き隣は何をする人ぞ」という句がありますね。

これは芭蕉の句ですが、この句を秋刀魚の句と勘違いしていたのが、恥ずかしながら私でした!!!

「秋刀魚焼き隣りは何をする人ぞ」こんな句だと思い込んでいたのです。

ところが、江戸時代には秋刀魚はあまり食べられていなかったのです。ですから俳句の句材としても歳時記にあげられていません。

明治になってもまだ俳句では句材とされていないのです。

これは以外でしょう!!!

秋刀魚がそんなに新しい魚だったなんてビックリです。

そこで落語では目黒の秋刀魚が有名な訳です。これは、まだあまり食べられていなかったのでお殿様が偶然目黒で食べた秋刀魚が美味しかったという話しですから、やはり江戸時代にはまだ俳句の題材にはなっていなかったのです。

では、何時ごろから俳句で読まれているのでしょうか?

大正時代から昭和にかけて石田波郷が秋刀魚の句を残しています。「風の日は風吹きすさぶ秋刀魚の値」とう句が残されています。

秋刀魚は東京人にこよなく愛されて、大衆魚としてひろまり、現代では秋の代表的な魚のひとつですね。

芭蕉の句を勘違いして覚えていたのは、私の大きな間違いでした。