●もうすっかり花は散り桜の木もみるみる葉桜となりました。そろそろ青葉が美しい季節ですね。そこで、ここに芭蕉の青葉の句をご紹介致します。
あらとうと青葉若菜の日の光り
この句は芭蕉「奥の細道」の句です。まさにこの頃は初夏でしょう。日光で卯月の朔日(陰暦4月1日で陽暦5月19日)に詠んだ句とされています。日光の古い杉並木の街道が目に浮かびますね。
(2017・5・1)
●もうすっかり花は散り桜の木もみるみる葉桜となりました。そろそろ青葉が美しい季節ですね。そこで、ここに芭蕉の青葉の句をご紹介致します。
あらとうと青葉若菜の日の光り
この句は芭蕉「奥の細道」の句です。まさにこの頃は初夏でしょう。日光で卯月の朔日(陰暦4月1日で陽暦5月19日)に詠んだ句とされています。日光の古い杉並木の街道が目に浮かびますね。
(2017・5・1)
もうすぐゴールデンウイークですね。この頃になると青々とした若葉が美しくふと、「目に青葉・・・・」と思いうかべます。
これは有名な句ですね。でも、この句よく勘違いされているんですよ。
実はこの句は
目には青葉山ほととぎす初鰹・・・山口素堂
という句なんです。
こうしてみるとこの句はかなりハチャメチャな句なんです。
まず、上五が、「目には青葉」6文字で字余りです。
そして、中七「山ほととぎす」ここで上五の「青葉」と「ほととぎす」が季重なりです。
更に、下五「初鰹」でこれまた季重なりです。
何と、字余りの破調で、しかも季重なりなんですね。
面白い句です。作者の山口素堂(やまぐちそどう)という人物は、江戸時代中期の俳人で、芭蕉と親交を結んで蕉風の成立に影響したとされています。
昔から名句は型破りなんですね。
青葉の美しい季節がくると日本人なら誰でもが思い出す名句ですね。
(2017・4・24)